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今年こそ、いい祭に

「アジアの祭」を何故やるの? 
 …というふうに聞かれるんだよね。そこで書いてみることにした。

きっかけは?
 それは1995年の阪神大震災がきっかけなんだよね。私が多くの友人、仲間たちと一緒に印刷機をもって神戸の被災地で「デイリィニーズ」という“かわら版”を出して、被災地へ届けていたときのこと。神戸の“街”では、ここ大久保と同じように外国から来た人たちが多く住んでいた。ただ、神戸の場合は同じ国の人同士で助け合って生きていた。
 でも、この大久保は同国人同士が固まって生きているわけではない。そう、この大久保は私的な表現をすると“流れるまち、人々”なんだ。ここで仕事をしたり、あるいは食事をするため、日用品・嗜好品を求めて日々やってくる人、人……。
 もしこのまちに神戸並みの地震が起きたらどうなるのだろうと思った。街を歩いていると細い路地が多く消防車も入れないところもいっぱいある。神戸とよく似ている。
 そしてどんどん希薄になっている人とのつき合いも含めてさ。神戸で助かった人の話の中で、「あそこのおじいちゃんいつもこの辺に寝ているから、ここの瓦礫をどかしたらきっと生きている!」、という話を思い出した。
 そこでね、お隣さんとか近所に住んでいる人同士仲良くなるきっかけ作りには何がいいかなー、と考えた時に「お祭!」と思った。
 決してお祭を楽しむことだけが目的じゃないんだよね。楽しいことで知り合い、交流を深めることで緊急時に助け合うことができればいいな、って思ってるからなんだ。だって、私この街が大好きなんだもん。この街を神戸の二の舞はしたくない、なって欲しくないという思いが強いから。

何で河内音頭なの?
 私が河内音頭にはまったきっかけは、20年以上前。たまたま新聞で知った錦糸町の河内音頭の盆踊りの記事をみて一人で参加したことだった。そこで聞いた「さちこ」という曲。原爆で死んだ女の子の生涯を音頭にのせ、唄うのを聞いた。はじめてで踊り方も何も知らない私が誘われるように踊りの輪の中に入っていけた。
 阿波踊り、ソーラン節などは参加するのに“連”を組まなければ参加できない。だけど河内音頭は誰でも、いつでも、踊りを知らなくても参加ができるのが最大の魅力だね。それと老若男女を問わず、小さな子も外国の人もすぐに輪の中に入れるのもいいんだよね。だから、みんなと仲良くなるきっかけには一番いいと思ったんだ。
 何といっても生の音はいいよねー。身体がうずうずしてくるもの。でも不思議なんだよね。音が鳴らないと踊りも思い出さないんだから。それで練習会をやることにしたんだよ。
さぁー、今年もやるぞー。
詳しくはチラシを見てね。みんな一緒に踊ろうよ。
そして楽しく地震のことも学んじゃおう。いつかやってくる災害に備えようよ。

共住懇・アジアの祭実行委員長 関根みい子(おばちゃん より)

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